みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
最近、一戸建ての住まいへの強盗が世間を騒がせています。
自分の家は大丈夫だろうか・・・と不安に思っていらっしゃる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、泥棒に狙われにくい家についてお話したいと思います。
住まいの防犯性を高めるためには、いくつかのポイントがあります。
要は、泥棒が侵入しにくい環境を整えることが重要です。
●侵入者がひそめる場所をつくらない
狙われやすい家の特徴として、敷地内の見通しが悪いことが挙げられます。外からの視線を気にして植栽をたくさん置いたりすると、逆に敷地内の見通しが悪くなり、泥棒が身を隠しやすくなります。
外構が暗いことも泥棒が好む家の特徴です。夜に真っ暗で、敷地の中が見えないと、そこに潜むことができ、外からも見つかりにくくなります。外構に照明を設置する、リビングに留守でも明かりが付くタイマー式の照明を取り付けておくなど、住まいに人の気配を感じさせることが大切です。
●足場になりそうなものは設置しない
2階への足場がある家は注意が必要です。泥棒は、雨樋や物置、庭に置かれたはしごや脚立、給湯器など、さまざまなものを足場にして2階から侵入します。2階の窓に向かって足場になりそうなものはなるべく置かないようにしましょう。
カーポートを設置する際は、2階への足場にならない配置を心がけましょう。窓の近くに設置する場合はフィックス窓にする、あるいは人が入ることのできない開口部の狭い窓にするといった対策が有効です。
横格子のフェンスも、フェンスのすき間に足をかけて登り、敷地内に侵入される場合があるので、侵入を防ぐには縦格子のフェンスがおすすめです。
●庭の防犯配慮は窓まわりを重点的に
戸建て住宅では、掃き出し窓とデッキを合わせて出入りしやすい設計が多く見られます。しかし、出入りしやすいようにと簡易に開けられるタイプの鍵(クレセント錠)を選ぶのは危険。できるなら鍵(クレセント錠)だけでなく、掃き出し窓にはシャッターを設置するのがオススメです。最近は後付けできるタイプや電動タイプなど種類も豊富です。
また、窓の下に防犯砂利を敷く、さらに人が近づくと明かりが付くセンサーライトを設置すると、より防犯意識の高い家に近づきます。
ご自身で対策を取れることもありますし、ちょっとしたリフォームで対応できることもあります。
ご自身の住まいに不安に感じたら、ぜひ私たちにご相談ください。