みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
前回「泥棒対策」についてお話させていただきました。
今回は、そこまで怖いものではないけれど結構悩まされている方の多い
「ノラ猫のフン尿のニオイにお悩み」の解決方法について触れてみたいと思います。
ノラ猫のフンやおしっこ、困りますよね。猫が排泄をするのは、やわらかい土や芝生があり、他の動物が来る危険のない静かな場所。もし頻繁に被害に遭っている場合、あなたの庭が居心地の良い場所になっているのかもしれません。
よく庭先に水を入れたペットボトルをずらっと並べている家を見かけますが、美観を損なうばかりか実はあまり効果はないとも言われています。ホームセンターやインターネット上には猫よけグッズが数多く売られているので、まずは手軽なものから試してみるのはいかがでしょうか。
猫よけグッズには光の反射で猫を驚かせて追い払う猫よけのプレートや、人間には感知できない高周波数の超音波で猫を近づけないもの、さらに猫が嫌がる成分を配合した薬剤などさまざまなものがあります。
しかし、猫よけの薬剤や仕掛けは、小さなお子様がいる家庭にとっては不安になることも。快適な庭を守るために、なるべく安心できる方法を取りたいものです。
●猫の嫌いなハーブを植えてみる
薬剤を使わずともニオイで追い払う方法として、ハーブを植える方法があります。薬剤のように強い効果はないものの、お子様やペットがいるお宅は取り入れやすいのではないでしょうか。例えば、お馴染みの「ミント」は猫の嫌がる香りとして有名で、蚊よけとしても多く用いられています。
「ヘンルーダ」は別名「ネコヨラズ」と言われ、猫の嫌がる強い香りが特徴。丸くて黄色い花を咲かせる「タンジー」も、やはり猫や虫を寄せ付けない香りを放ちます。
●フェンスで猫対策!気を付けるポイントは?
せっかくなら美観も向上させながら、かつ物理的に猫が庭に入れないようにフェンスを設置するのはいかがでしょう。フェンスの設置は猫よけだけでなく防犯やプライバシーの確保にも効果的です。
猫は高いジャンプ力を持っており、体高の5倍の高さを飛べると言われています。平均的な猫の体高が20〜30cmとすると、約150㎝はジャンプできる計算。フェンスを設置するなら、それ以上の高さにすると登りにくくなりそうです。
また、猫は小さな穴や隙間でも、柔らかい体をくねらせて通り抜けていきます。そのため、フェンスの間隔ができるだけ小さなデザインを選ぶと良いでしょう。
ノラ猫被害に悩まされている方は、ぜひ検討してみてください。