みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
前回は「住まいを建築する際に重視した条件」について調査データをご紹介させていただきましたが、今回も同調査から。
「取り入れたい間取り」についての調査データをご紹介してみたいと思います。
注文住宅で家を建てようと思ったら、どんな空間にしようか、みなさんいろいろと夢を膨らませていることと思います。
こちらは、株式会社リクルートが行った「2022年 注文住宅動向・トレンド調査」の中から、注文住宅を検討中の方に聞いた「取り入れたい間取り」についての回答結果。
みなさんは何を望んでいらっしゃるのでしょうか?
みなさん意外と現実的? ご覧いただいてわかるように、1位の「ウォークインクローゼット」、2位の「パントリー」をはじめとして収納へのご要望が上位に挙げられています。
居住空間を広々と使い、快適な毎日を送るために収納は重要ポイント。やはりみなさん、重視しているようですね。
さてこの中で、最近注目度が上がってきているのは2位に挙げられている「パントリー」。
パントリーとは、キッチンに隣接した場所に設けられた収納スペースのことで、米や麺類、乾物や缶詰、インスタント食品、調味料、水や酒類などの収納に使われ、災害時の非常食の置き場所としても便利です。
また、ラップやアルミホイルなどの消耗品や、正月用の重箱やお屠蘇用の酒器など限られた季節に使う食器類、ミキサーやホットプレートなど使用頻度の低いキッチン家電の収納スペースとしても活用されています。
特に食品や水・お酒などの飲料を大量にストックしておきたい人にとって魅力的なスペース。まとめ買いをすることで家事の効率アップにつながり、日持ちがする食品を安いときに購入すれば節約もできます。
また、5位に挙げられている「室内干しスペース」も最近の上昇ポイント。共働き世帯が増えていることもあって、10位に挙げられている「回遊動線」などと合わせ、家事に関するスペースも注目度が高まっています。
これから住まいづくりをとお考えのみなさん、こちらも参考にしていただきながら、自分にとって必要なものは?と思いを巡らせてみてくださいね。