みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
近年、「SDGs」という言葉を目にすることが増えました。
「SDGs」とはご存知のように、「持続可能な開発目標」のこと。
私たちの日常の生活の中で、様々な産業においても、意識すべき大切な指標となっています。
建築の世界ももちろん無縁ではありませんが、
中でも「木材」が大きな鍵を握る存在であることはみなさんご存知でしょうか?
森林には、二酸化炭素吸収による地球環境保全、生物多様性保全、土砂災害防止、水を貯え浄化する水源涵養などの多面的機能があります。
木は育っていく過程でさかんに二酸化炭素を吸収し、大きく育って成長が止まると二酸化炭素の吸収量が減ってしまいます。そこで育った木は、伐って木材として利用し、木を伐った跡地に再び苗を植え、木を育てることで元気な森を持続させることができます。
そして、国内の森林の約4割は人の手によってつくられた人工林です。人工林は、木を「植える」→「育てる」→「収穫する」→「利用する」、そして次の森をつくるためにまた木を「植える」という森林の循環利用をすることで、多面的な働きを持続的に活かすことができます。
これらの機能はSDGsの目標の中にある
6 安全な水とトイレを世界中に
11 住み続けられるまちづくりを
13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
をはじめ多くの目標に合致します。
森林の循環利用と持続可能な社会(SDGs)は密接な関係を持っているのです。