木材の選び方の重要ポイントは？
みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
松本工務店では、できる限り無垢材を使った住まいづくりをお勧めしています。
そのメリットはこのコーナーでも何度かお話させていただきましたが、
「材料となる木材はどういう基準、考え方で選んだら良いのですか？」というご質問をいただくことがあります。
自然の木材は価格の幅もかなり広いので、
「高い材料の方が良い気はするけど、どこにこだわるべきか・・・」
そんなふうに悩まれるのもよくわかります。
無垢材は、その風合いや手触りなどモノサシで測れない価値の部分も大きく
そのあたりは「好み」という面が大きいのですが、
ここでは松本工務店が「これだけはこだわって選びたい」というポイントをお話させていただきます。
私たちが木材の選定で一番気を使っている部分は、木材の乾燥具合です。
木材に含まれている樹液などの水分がどのくらい抜けているかの判断として「含水率」があり、
住宅の構造材の場合、15％以下でないと上棟してから木材が縮んだり、捻じれてくることがあるので
まずこの「含水率」を確認して木材を選んでいます。
また、木材の乾燥方法にもいろいろあり、高温急速な乾燥方法だと
木材の内部に割れが入ったり、木材の中心部分まで乾燥していないことがあります。
含水率、乾燥方法も考慮して木材を選ぶことが大切です。
また、一時期話題になった「シックハウス症候群」についても考慮することが必要。
人によって、建築に使用される糊などの化学物質に敏感な方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。
もし、ご自分が化学物質に敏感だと思われる方は、糊など使用していない無垢材の柱や梁が安心。
当社ではそういった点も考慮しながら、
それぞれのご家族にとって快適な住まいになるようご提案しています。