西東京市の工務店 松本工務店

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自宅にあこがれの日本庭園をつくる

みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。

前回、門まわりの演出についてお話させていただきましたが、今回はお庭について。
お寺や神社、料亭などで和風庭園を目にすると、しみじみと心が和んできますよね。「自分の家にも…」と憧れるものの、「スペースがないから」「なんだか難しそう」と諦めていませんか。
でもちょっとしたポイントを押さえれば、自宅の敷地内でも和の空間を作ることができます。

●自然の情景を再現する
自然の風景を再現する演出を「見立て」と言い、日本庭園の大きな特徴のひとつとされています。土を盛って穏やかな山並みを表現したり、苔(コケ)を敷き詰めてひなびた趣きを演出したり。まずは自分のお気に入りの情景を思い浮かべながら、作りたい庭のイメージを描いてみましょう。

●和のイメージのある植物を
自然の情景や季節感の表現に欠かせないのが「植物」です。選ぶポイントは「和」をイメージさせるもの。常緑樹の松、紅葉の美しいモミジ、花や実も楽しめるサクラやヤマボウシなども風情があります。また、控えめながらも住まいとの調和が取りやすいアオダモやソヨゴといった中木もおすすめ。高低差をつけたり、不規則に植えたりすると自然な雰囲気になります。

●水や石・砂を組み合わせる
庭園に豊かな表情を加えてくれるのが「水」や「石」「砂」といった自然のもの。水をイメージさせる「手水鉢(ちょうずばち)」や「鹿威し(ししおどし)」などを使うのも一つの方法です。また、観賞用の「景石(けいせき)」や「飛び石」を用いると、庭に重厚感や品格、リズム感が生まれます。

しかし、建物との調和や敷地を考えると、本格的な和風庭園を実際に造ることはなかなか難しいかもしれません。そこで、本格的な和風庭園とはいかなくても、現代の住まいに合ったアレンジをすることで魅力的な和の空間をつくってみましょう。

●室内から風情を楽しむ省スペースの「坪庭」
敷地に余裕がなくても、浴室の横やベランダ、建物の間といった空きスペースを小さな庭園「坪庭」にアレンジ。「手水鉢」や「鹿威し」といった水を使うアイテムを取り入れて涼やかに、「灯篭」を置いて古風に演出するのも素敵です。夜は照明でライトアップすれば、室内から幻想的な光景も楽しめます。

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