みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
普段私たちが使用している水道水は厚生労働省の水道水質基準に適合するよう管理されていて、安全でおいしい水です。
今回は普段飲んでいる水道水、ミネラルウォーターの硬水、軟水について紹介したいと思います。
皆さんは水の中に含まれているカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの「硬度成分」をご存知でしょうか?
カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどを多く含むほど硬い水と呼ばれています。
肉がメインの西欧料理ではミネラルが不足しがち。そのためヨーロッパでは、硬水で不足しがちなミネラルを補っていて、フランスの有名なミネラルウォーターのエビアンは硬水です。
ちなみに同じくフランスのボルヴィックは、ヨーロッパでは珍しい軟水の為、日本茶や出汁との相性が良く日本でも好まれているようです。
それに対しイギリスの水はカルシウムイオン、マグネシウムイオンの他に石灰の成分も含まれている硬水です。紅茶は硬水で入れた方がおいしいそうですが、緑茶は緑にならず、茶色くなるそうです。
イギリスで紅茶が好まれる理由かもしれませんね。
イギリスの水は、全ての人に当てはまるわけではありませんが髪と肌には良くなさそうで、
顔を洗ったらうっすら顔に白い粉のようなものがついたり、髪の毛を洗うとパサパサな髪になったり、肌はかさかさになることもあるそうです。
この原因の一つは水に含まれているカルシウムイオンなどが肌や髪に残ってしまうからです。
日本の水は軟水ですがやはりカルシウムイオンなどが含まれている為、浴室の鏡に白く残る水垢、入浴後のお肌がカサカサ、洗顔後の皮膚のつっぱり、洗濯物のゴワゴワ感などが発生します。
日本の中でも都道府県によって水の硬度に違いがあり、愛知県、山形県、島根県の水はかなりの軟水なので、入浴後の肌のカサカサなどは感じたことがないかもしれませんが、東京の水では肌のカサカサなどを感じるかもしれません。
東京を含む関東の水道水は硬度60mg/Lくらいで他の地域に比べると水の硬度が高いそうです。
(日本においては一般的には、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mg/L以上を硬水に分けられています。)
家に入ってくる水道水を「硬度成分」の少ない軟水にすると入浴後の肌や髪がしっとりツルツルしていると感じたり、浴室の鏡や電気ポットの底につく白い水垢が残りにくくなります。
私自身、数ある軟水器製造装置メーカーから三浦工業を選び、自宅に取り付けています。
私自身の感想ですが、取り付ける前、冬の時期になると足のカカトが毎年ひび割れていましたが、取り付けた後の年からはカカトが割れることがなくなりました。
また浴室の鏡に白い水垢が残らなくなったと思います。
軟水の温泉で関東地方の月夜野(つきのよ)温泉、中部地方の下呂(げろ)温泉、寸又峡(すまたきょう)温泉など湯上がりの肌がつるつる、しっとりすることが大きな魅力になっています。
自宅に軟水器を取り付けても温泉のような肌触りまでいかないと思いますが、肌が突っ張るような感覚やガサガサ感はなくなると思います。
ハウステックという住設メーカーはユニットバスに軟水器を取り付けている商品もあります。
下の写真は自宅に取り付けた軟水器です。
(月に一回、フィルターの掃除の為の作業が必要になります。)
三浦工業の軟水器は下記のWEBをご覧ください。
https://www.nansui.jp/
これからも住まいに役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。