みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
家を建てるということは、ほとんどの方にとって人生最大の買い物。
少しでも費用を抑えたい、と考えるのは当然のことです。
しかし、「価格を抑える交渉をすると、何か手を抜かれたり材料の質が落ちたりするのではと不安」
という声を伺うことがあります。
「質を落とさずコストダウンする良い方法はないですか」そんなご相談もいただきます。
まず大前提として、良心的で信頼できる工務店を選ぶことが大切ですが、
相談しながらできるだけコストを抑えた住まいづくりを目指す方法はあります。
コストダウンの方法としては、まずは住宅のプランをシンプルにすることです。
日本の住宅は昔から「尺貫法」が使用されていて、
910㎜×910㎜のグリット(畳で言えば半畳)が基本サイズです。
ですから、外壁や内部に使用される材料の無駄が出ないようにするには
家の間取りに凸凹を無くすことがコストダウンになります。
また、オプションなどは最初から見積りに入れてもらい、
金額が超えてしまっている場合はそのオプション品から外していく。
あとから取付可能なものは何なのかを理解し、
最初はそれを外して、改めて本当に必要かどうかを後で検討すれば初期コストは抑えられます。
家を建てる時はほとんどの方がローンを組みます。
数千万円という金額になると感覚が麻痺してしまうかもしれませんが、
新築時に発生する費用には金利がかかってくることを忘れずに。
本当に必要なものをしっかり吟味して、
コスト感覚を持った住まいづくりをしていきましょう。