みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
今年の5月中旬から始めていた、
昭和40年代初頭に建てられた住宅の耐震改修工事が完了いたしました。
ほぼ2カ月近くかかりました。
もともと増築、改築を何度かしている住宅とは聞いていましたが、事前調査では分からない部分もあり、実際に補強壁を作成するために壁を壊してみると、考えていた構造とは違っている個所が何か所か見つかり、工期が延びてしまいました。
一階和室の床は、もともと廊下や他の部屋より20センチくらい高く、お施主様の将来の生活を考えて廊下との段差をなくす提案をして、耐震改修とともにリフォーム工事を行いました。
もともとの床より20センチ下げるため、以前の床を支える材料の欠き込みなどが見える部分に出てくるので、柱と同じ桧で埋木をして、新しい敷居、鴨居を取り付けて無垢の床材を貼りました。
既存の天井は残し、襖、障子は再利用しました。
耐震補強壁以外の壁はなるべく残すように工事を行いましたので、雰囲気的には和風の板の間の部屋という出来栄えになっています。
コンセントやテレビの差し口などを増やし、将来エアコンの取付けが出来るよう事前にエアコンの配管が通せるようスリーブを壁に取り付け、将来二階に上がりにくくなっても一階で生活が出来る様に準備工事を行いました。
松本工務店では耐震補強工事とともに将来の生活に向けての提案、工事をお勧めしております。