みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
前々回、前回とリフォームの補助金をご紹介してきましたが、
実はこれらの補助金、「併用して使えますよ」というのが今回のお話です。
2023年から始まっている下記の3つの新しい補助金・助成金制度。
□住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業(経済産業省・環境省) ※前回ご紹介
□こどもエコ住まい支援事業(国土交通省) ※前々回ご紹介
上記2つに加えて、下記の制度もあります。
□高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(経済産業省)
これら3つの補助金制度は、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、住宅の省エネ化を強く推進する目的で設置されました。
既存住宅の省エネリフォームを支援することで、省エネ住宅を増やしていく施策になります。
これまでの補助金制度は、財源が同じ「国」のものは、省庁が違っても併用することはできませんでした。
しかし今回の3つの補助金は3省の連携により、ワンストップで併用申請が可能となったこれまでにない補助金・助成金制度です!
12月27日に公式ホームページも開設されて、3つの補助金事業の総合的な呼び名が「住宅省エネ2023キャンペーン」と決まりました。
▼公式ホームページはこちら
https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp
改めて整理すると、
3つの補助金制度でカバーできる省エネリフォーム工事の概要は以下の通りです。
【住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業(先進的窓リノベ事業)】
●高性能の断熱窓(ガラス交換・内窓設置・カバー工法・外窓交換)
●リフォーム工事内容に応じて補助率1/2相当 上限200万円
【こどもエコ住まい支援事業】
●開口部・躯体等の断熱、エコ住宅設備の設置(ドア・窓の高断熱化、外壁・天井・床の断熱、節湯水栓・高断熱浴槽などの設置)
●リフォーム工事内容に応じて上限30万円 *子育て・若者夫婦世帯は上限45万円に引き上げ(さらに既存住宅購入を伴う場合は上限60万円に引き上げ)
【高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(給湯省エネ事業)】
●高効率給湯器(エネファーム・ハイブリッド・エコキュートなど)
●定額 エネファームは15万円/台、他は5万円/台
3つの補助金制度を併用すれば、リフォーム工事内容によっては
一般世帯で最大245万円! 子育て・若者夫婦世帯で最大260万円!が可能になります。
このワンストップ補助金(住宅省エネ2023キャンペーン)を利用する際の注意点としては、補助対象は重複できないという点があります。
例えば、住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業(先進的窓リノベ事業)で高断熱窓の申請を行ったら、こどもエコ住まい支援事業で同じ窓の申請はできません。
同様に高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(給湯省エネ事業)で給湯器の申請を行ったら、こどもエコ住まい支援事業で同じ給湯器の申請はできません。
1つの契約で最大3つの補助金を申請できますが、同じ補助対象については重複申請は認められていません。
このお得な機会にリフォームを、と思ったら、まずは松本工務店にご相談ください。