西東京市の工務店 松本工務店

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築90年の住宅屋根の改修

みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。

先日、昭和6年着工、昭和9年竣工の建物の屋根の補修工事を行いました。
大工さんがその当時3年間住み込みで作り上げた建物で、築90年近くたっているとは思えないほど狂いもなく、丸桁などもあり細部まで手の込んだつくりになっていました。

この建物は昔ながらの和風町家の建物で、屋根は化粧垂木の上に野垂木があるつくりで、今の工法とは少し違っている部分があります。
最近ではなかなかこのような建物を作ることはないと思いますが、知識と技術が無いと直せない部分があり、今回棟梁たちと共に補修工事に携わってきました。

今回の補修工事は、昨年の雹被害で下屋根の銅板屋根が傷んだためのもの。
銅板を一回剥がし下地の木の状態を確認して、広小舞、淀、野垂木、野地板など長年の風雨で傷んでいる部分を交換して、改めて屋根を葺きなおすという工事です。

昭和初期の建物は今の生活スタイルとは違うので、生活するには少し不便な所もあると思いますが傷んだところを交換することで、この先まだまで使用することが出来る建物でした。
今回も良い体験ができたと思っています。

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