西東京市の工務店 松本工務店

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「木材が呼吸する」ってどういうこと?

みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。

以前にもこちらのコーナーでお話させていただいているように、天然の木は、伐採された後も呼吸を続けています。そして、湿気が多くなれば水分を吸収し、乾燥すると内部の水分を水蒸気として空気中に放散する、天然のエアコンのような役割を果たしています。
でも、「伐採されたあと」も「呼吸する」と言われても、ちょっと不思議な感じもしますよね?

木の呼吸というのは、根本的には「細胞の働き」によるものです。
細胞の境にある湿気などの出し入れをするものが細胞膜で、この細胞膜は浸透性を持っています。
そのために細胞の中にある水分が抜けていきます。細胞膜がビニールだったら、いつになっても水分は抜けません。
この浸透膜には微小な穴が開いていて、膜の内と外の湿気(分子)の濃度に違いがある場合、均等になろうとします。これが“木の呼吸”に例えられているのです。
木の表面に湿気や水分が近づいても、それは木の中に取り込まれますので木の表面はいつもでさらっと乾燥しています。
すなわち、『木は結露しない物質』なのです。
冬、浴室が湿気でいっぱいになっても、壁や天井に無垢のヒノキやヒバを張ってあれば、決して水滴は垂れてこないのはそのためです。

合板やパーティクルボードなど木のフェイク商品は、接着剤で木の呼吸を止めてしまうため、行き場のない水が繊維系断熱材に溜まってしまい結露します。
結露の原因はそんなところにあります。
無垢材の家なら、キレイな空気、快適な湿度の空間で暮らすことができます。

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