みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
前回、「天然無垢材の家」の魅力についてお話させていただきましたが、今回は、みなさんからご質問をいただくことの多い「木の家の強度」についてお話したいと思います。
松本工務店×夢ハウスでお届けする規格住宅〈tsumiki〉 〈郷の家〉 〈木のひらや〉では、土台に”樹齢1000年クラスの北米産ヒバの無垢材”を使用しています。
寒い地域で育ったヒバは年輪が詰んでいて(1cmに30以上の年輪)硬いので、強度を要求される土台には最も適しているといえます。
また、ヒバ材には”ヒノキチオール”という成分が多量に含まれていて、抗菌効果が高く、腐りにくい樹種です。
これを夢ハウスが開発した木材乾燥機「ドライランバー」(特許取得 特許第3315963)で含水率15%以下まで乾燥させています。
含水率の高い未乾燥材と比べると、含水率20%以下の乾燥材は2.5倍の強度を誇ります。
木は乾燥によって収縮、変形するもの。
良質な木でできた無垢材でも乾燥が不十分であれば、反り返り、ねじれ、割れなどを起こし、建築後におおきなトラブルを招くことになります。木の命を生かすのも、殺すのも乾燥次第なのです。
充分に乾燥させた無垢材を用いれば、収縮・変形が生じることはありません。
時間の経過とともに硬くなり、強度がますます高まっていきます。また、腐朽菌やシロアリの心配も少なくなります。
乾燥と換気が不十分だと築10年以内でも壁内にカビが繁殖したり、土台や柱に腐食が始まることがあります。
いくら購入時の価格が安くても、何年もしないうちに構造材の手入れが必要となるようでは、かえって不経済な家となります。
私たちは、強く、安心な住まいのために、
徹底して乾燥にこだわった材料で住まいづくりに取り組んでいます。