みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
今回は、みなさんが普段あまり気にされないベランダの防水材についてお話させていただきます。
木造住宅のベランダによく使われる防水材には液体ウレタンの塗膜で防水層を作るウレタン防水やガラス繊維を糊で固めて防水層を作るFRP防水などがあり、最近では特にFRP防水がよく使われているようです。
ウレタン防水、FRP防水も防水層を紫外線から守るためにトップコートというグレー色などの保護材を塗装します。(グレー以外にもベージュ・白・黒・ライトブルー・グリーンなどあります)
この保護材は新築してから10年くらい経過すると再塗装などが必要とされているのですが、エアコンの室外機などを置いてしまっていて保護材の退色や防水層の傷み具合などは気づかないことが多いのが現状です。
傷み具合がひどい場合は防水層から補修が必要になる場合がありますので、定期的に点検しメンテナンスが必要になります。
私は新築工事の打ち合わせの際、ベランダの防水ではメンテナンスの必要性の少ない金属防水スカイプロムナードをお勧めしています。
木造住宅用に開発された防水方法で、地震などの揺れにも追随するように設計され、ステンレス鋼板の防水工法には30年保証、亜鉛メッキ鋼板の防水工法には10年保証が付いています。
金属製のため、紫外線での劣化が少なく基本メンテナンスが不要です。
(直射日光のあたる夏の時期は金属防水が熱くなりますので、素足ではなくベランダ用の草履などを使用してください。日差しが直接当たらない場合は熱くはなりません。 デッキ材を敷くなどの対処法もあります。)
詳しいことは下記の栄住産業のHPでご確認ください。
https://www.eijyu.co.jp/bousui/
新築、リフォームをお考えの際にはぜひ参考にしてください。