みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
今月のはじめにこちらのコーナーで、
都が設けている補助金「東京ゼロエミ住宅促進事業」についてご紹介しました。
高い省エネ性能等を持つ住宅を普及させるため、「東京ゼロエミ住宅」の基準に適合する住宅を新築した建築主に対し、その費用の一部を助成する事業のお話でした。
今回も、東京都の補助金についてお話したいと思いますが、ご紹介するのは「リフォーム」限定の補助金。
それが「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」です。
この補助金は、東京都で令和4年6月22日から実施されていたものですが、実は制度改正準備のために、令和5年(2023年)3月31日から受付が一時停止となっていました。
その補助金が、この5月から再開し受付を開始しましたので改めてご紹介したいと思います。
東京都では、太陽光発電設備、蓄電池、高断熱窓ドアの改修等に対して補助を行うことにより、省エネ性に優れ、災害にも強く、健康にも資する断熱・太陽光住宅の普及拡大を促進しています。
住宅の断熱性能は身体への寒さや暑さの負担軽減、快適な空間作りには欠かせない存在です。しかしそれと同時に、実は断熱は「災害対策」としての側面も持っています。
万が一の災害で電気やガスなどのライフラインがストップしてしまった際、建物の断熱性能が高ければ低体温症をはじめとした諸々の体調不良のリスクを抑えられるからです。
そんな目的から、
「災害にも強く健康にも資する」と名付けられた断熱・太陽光住宅普及拡大事業。
これを活用すれば、断熱向上で重要な窓やドアの改修にかかる費用の一部を補助金として東京都から受け取ることができます。
この事業で受け取れる補助金の金額は、
窓 >補助対象経費の3分の1で、上限は100万円
ドア>補助対象経費の3分の1で、上限は16万円
となっています。
たとえば窓の工事に120万円かかるとすると、その3分の1にあたる40万円の補助が出ます。仮に360万円かかる場合には、補助額は上限額の100万円となるわけです。
この金額、リフォームを検討する方にとって、とても大きいですよね。
ここで気をつけるべきポイントは、窓の取り付け工賃は改修方法で大きく変化するという点です。
窓の断熱改修と一概にいっても、内窓を設置して二重窓にする方法、窓そのものを交換する方法など様々なやり方があり、どれを選ぶべきかは窓の構造、居室の種類、ライフスタイル等によって違ってきます。
どのような改修方法が適しているか、どれくらいの費用が妥当なのかを知るためには、ぜひ松本工務店までご相談ください。