みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
前回、紫外線が与える住まいへの影響についてお話させていただきました。住まいの中に入り込んでくる紫外線をカットすることで、大切な家具やフローリングなどの劣化を防ぐことができますので、ぜひ実践していただきたいと思います。
さて、今回は屋外の陽射し対策について。
せっかくの良い天気の日には、バルコニーなどで快適に過ごしたいものですよね。そんな時、ちょっとした日除けのアイテムが設置してあると安心。
年々夏の暑さが厳しくなっている日本では、熱中症で搬送される人は年間で71,000人にものぼりますが、実はその発生場所を見てみると、なんと「住居」が約4割。体温調節機能が充分に発達していない子どもや、温度に関する感覚が弱くなる高齢者の方は注意が必要です。
ベランダやバルコニーなど、陽射しの強い場所にはしっかり対策をしておきたいものです。
暑さ対策にはサンシェードがおすすめ
真夏の強い日差しや西日を遮るため、日本では昔からすだれやよしずが使われてきました。風を通しながら熱を遮るため、夏には重宝しますよね。でも、洋風な家の外観と合わなかったり、使わない時の収納に困ったり……。そんな方はサンシェードがオススメ。サンシェードもすだれと同じように窓の外で熱をカットし、室内の温度上昇を抑えてくれるアイテムです。
こちらの写真は、LIXILのスタイルシェード。
使わない時は窓の上のボックスにスッキリ収納することができます。すだれやよしずと違い、設置したり、外したりする手間がないので、強い日差しが気になる時に1年中使うことができます。
また、スタイルシェードはスプリングによる巻き上げ式の構造になっているため、ゆっくりと静かに収納できます。開け閉めの際、ご近所に気を使う必要はありません。
日除けのあるバルコニーなら、家族でのんびりとくつろぐ時間を過ごせると思いますので、本格的な暑さがやってくる前に、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。