みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
今回は、比較的暖かい関東でも最近主流になりつつある「断熱性能」の話をしたいと思います。
みなさんは「HEAT20 G2」という話を聞いたことはあるでしょうか?
これから家を作りたいという方にはぜひ一度、調べていただきたい内容です。
住宅性能表示は今まで断熱等級4が最高ランクでしたが、
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の水準を断熱等級5、
HEAT20 G2グレードを断熱等級6、
HEAT20 G3グレードを断熱等級7とする方向で
国土交通省は来年の秋に施行できるよう準備をしています。
専門的な話はかなり分かりにくいと思いますので、断熱等級6(HEAT20 G2グレード)の実例を紹介したいと思います。
HEAT20G2グレードの住まい(UA値0.45、C値0.07)で、2021年11月28日午前10時前くらいの室温を写真でご覧ください。
この時間の外気温は約13度でしたが、洗面所の室温は25.9度・湿度47%、乾燥指数11.5。
赤外線カメラで壁の温度は27.1度、床の温度は25.9度でした。
家全体がほぼ同じ温度の空間になっています。
南側の窓から太陽の光が入ってきていることもありますが、エアコン一台の暖房でかなり暖かく、半袖で過ごせるくらいです。
窓は樹脂サッシトリプルガラス、断熱材は硬質発泡ウレタン、
冬は床下暖房用エアコン、夏は小屋裏に冷房用エアコンを使用しています。
その他、夏の日差しが室内に入らないように庇やアウターシェード(昔風に言うと“よしず“みたいなもの)を取り付け、冬は日差しが室内に入るような工夫が施されています。
UA値、C値、乾燥指数の内容は別の機会に説明させて頂きたいと思います。
家を作りたいと思ったとき、最初に考えることは
外観や広いリビング、キッチン、浴室、生活動線などいろいろ希望や考えが出てくると思います。
しかし、夏暑くなく、冬暖かい快適に生活できる空間づくりのための断熱性能のことも家づくりの希望の中に入れてみてはいかがでしょうか?
松本工務店ではHEAT20 G2グレード以上の断熱性能の住まいをお勧めしております。