みなさんこんにちは、建築家の松本勲です。
木の温かみを感じる無垢材フローリング。せっかく無垢材を取り入れたのなら、きちんとお手入れして大切に育てていきたいところです。
無垢材は、正しいお手入れ方法さえ知っていれば掃除はそれほど大変ではありません。
そこで今回は、無垢フローリングのお手入れ方法や汚れた時の対策をご紹介します。
●水をこぼしたらすぐに拭き取る
湿気は吸収してくれますが、大量の水を吸収すると水ジミの原因に。更に水濡れに気づかずそのままの状態が続くと、カビが生え黒くなってしまいます。
水や飲み物をこぼしたときは、すぐに拭き取るのが基本です。
●水ジミができたら、スポンジでゴシゴシ
キッチンや洗面所の水回りの床は、気をつけていても水ジミができてしまいます。水ジミは、スポンジの硬い部分=不織布を使って落とすことができます。
水に濡らして固く絞ったスポンジでゴシゴシ擦り、乾いた布で拭きあげます。床が乾いたらオイルを塗ってあげるときれいになります。
●黒ずみはお酢やアルカリイオン水で落とす
肌触りが良い無垢フローリングは、裸足で歩く人も多いのではないでしょうか。
汗などの皮脂汚れで黒ずんできたら、お酢を使って掃除をしましょう。
バケツにお酢を入れ雑巾に染み込ませて水拭きしてもいいですし、
気になる部分にお酢スプレーをして乾拭きしてもOK。お酢には殺菌作用もあります。
また、手あかや油汚れは市販されている電解アルカリイオン水でも汚れが落ちます。
油汚れは酸性ですので、アルカリイオン水で中性化すると汚れが落ちますし、
基本「水」ですので拭き残しがあっても安全で、お子さんのいる家庭でも安心して使用できます。
●油ジミは石鹸の泡で落とす
食事のときや調理中にはねる油など、床の上に点々と黒くなっているものは油ジミです。これは、石鹸を使って雑巾で泡立て、床をこすって落とします。
油ジミは奥まで染み込むと落ちなくなるので、気がついたときに掃除できるよう、掃除道具を近くにスタンバイしておきましょう。
●傷・へこみができたら、濡れタオル+アイロンで修復
パインや杉のような柔らかいフローリングは、ものを落としただけですぐにへこんでしまいます。小さな傷やへこみなら自分で補修できます。
へこみの上に固く絞った濡れタオルを置き、上からアイロンを当てます。水分を吸水すると膨らむ木の性質を利用するわけです。
●乾燥に弱い無垢材のオイルメンテナンス
無垢材には、空気中の湿気を吸収したり吐き出したりする調湿作用がありますが、乾燥には強くありません。木が乾燥しすぎるとひび割れの原因にもなります。
年に1〜2度、湿度が低い時期にはオイルを塗って乾燥し過ぎるのを防ぐことが効果的です。
無垢フローリングは、ポイントを押さえてお手入れてしていれば、大きなトラブルになることを防げます。
気になる水ジミや黒ずみ・油ジミも、きれいにすることができます。時間があるとき、気が向いたときに、フローリングのメンテナンスをしてみてはいかがでしょう。